残す一手

THOUGHT

残す一手


1.エクストルージョン(矯正的挺出)

歯肉より下まで深くなってしまった虫歯、歯肉レベルより深い部分まで割れてしまった歯、
従来抜歯の対象ですが、この方法で救える場合があります。
針金とゴムで歯根を引き出した後、歯肉整形することで、深い虫歯や破折した歯根部を歯肉の縁まで露出させ、
冠を被せることにより修復が可能となります。 エクストルージョン症例

2.移植(自家歯牙移植)

放置して深くなってしまった虫歯、根の先端まで破折してしまった歯は抜歯となりますが、
親知らずや廃用歯(使われていない歯)を、抜歯と同時に移植することができる可能性があります。 移植症例

3.アップライト(矯正的整直)

隣在歯を失って、傾斜してしまった歯、そのままでは治すことはできませんが、
部分修正をし元の位置に戻すことによって治療が可能になります。 アップライト症例

4.ヘミセクション / ルートセパレーション

複根歯(多くは奥歯・大臼歯)の場合、虫歯や破折・歯周病によって悪くなった根部分だけを抜歯し、
健全な歯根を残すことができます。 ヘミセクション症例 ルートセパレーション症例

保険治療と自費治療に対する、石田歯科の考え

日本の医療制度は「国民皆保険」保険証を1枚持っていけば、
全国どこの病院でも同じ料金で一定の治療をうけることができます。

しかし医療保険では国で決められた必要最小限の治療以外は認められていません。
つまり、必要十分な条件を満たす治療まで保障しているわけではないということです。
さらに重要なのは、保険制度は治療にかかる時間を考慮していない点です。
保険治療と自費治療の差はこの点に大きく表れてきています。

歯科治療では時間をかけて丁寧な治療をしなければならない場合や、より精密さを要求される治療がほとんどです。
言い換えれば時間をかけるほど精度が上がるのです。保険制度では治療の質が評価されないのか問題なのです。

加えて、十分な説明、治療方針の相談なども時間をとらなければなりません。
また「この患者さまにはこの治療がベストだ」と、医師が判断しても保険の適用対象でなければ自費診療となってしまいます。
当院では、患者さまの歯を守るため最良の治療を提供するため、一人1時間のご予約時間とって治療にあたります。

症例紹介

エクストルージョン(矯正的挺出)


35才 男性

  • 銀歯を外すと虫歯が歯肉より下に達しています。

  • 虫歯の位置を歯肉から露出さえるべく針金とゴム。

  • 歯根に付けたフックにより時間をかけて引き出します。

  • 歯肉の整形手術が終わり支台が入りました。

  • セラミックの冠が装着され終了です。

  • 2021/1/16

  • 2021/2/20

  • 2021/4/10

①のフックの位置を②の位置と比較すると、
②の方が針金に近づいているのがわかります。

移植(自家歯牙移植)


38才 女性

  • 歯根が割れて分離しています。
    抜かなければなりません。

  • 上に親知らずがあり、
    この歯をドナーとしました。

  • 割れた歯を抜歯すると同時に上の親知らずを移植しました。
    根の形が合っていないので骨との隙間があります。

  • 約2年後、骨が再生し、安定して使えています。


70才 男性

  • 矢印の歯は、ヘミセクションされたものですが
    歯周病があり、抜歯しなくてはなりません。

  • 根管治療を行なっている歯を移植のドナーにしました。

  • 抜歯した箇所にドナーを移植しました。

  • 移植後2年半、
    移植された歯根の周囲には骨が再生しています。


アップライト(矯正的整直)


55才 男性

  • 矢印の歯は大臼歯、
    歯根は歯周病により骨が溶けて抜歯することになります。
    また手前側の歯が抜けたまま放置された結果、
    歯全体が傾いています。


  • 分割された手前の歯根に矯正装置をつけ
    基の位置に整直させます。

  • 手前の歯とつなげブリッジを作りました。

ヘミセクション


57才 女性

  • 2本の根の右側の先に影が見えます。(根尖病変)

  • 根管のトラブルを疑い根管治療をやり直し
    一度治ったように見えましたが再発し、
    右側の根だけを分割し抜歯しました。

  • 根は真っ二つに割れていました。(歯根破折)

  • 左側の半分になった根と右側の小臼歯をつなげて
    ブリッジによって修復しました。


66才 男性

  • 左側の根は割れています。
    右側の根は根尖病変があります。

  • 右側の根は根管治療をやり直しました。

  • 割れていた左側の根は、真ん中から分割し抜歯しました。

  • 左側の小臼歯と連結してブリッジで修復しました。
    右側の根の先にあった根尖病変も治癒しています。

ルートセパレーション(歯根分割)


55才 男性

  • 銀歯の外側の2根が歯周病のため歯肉から露出しています。

  • この2根を抜歯し、内側の状態の良い歯根を残しました。

  • 手前の歯と連結した冠を被せました。